ドラゴンボールの無印は面白い。なぜ面白いのか考察。

ドラゴンボールの無印アニメがとても面白い。

戦闘一辺倒になった『ドラゴンボールZ』とは違った面白さがある。

なぜなのか?

まずは「宝探し」の要素があったことが大きいのではないかと思われる。

どんな願いもかなえる宝を求め世界を旅する世界観が視聴者の興味を惹きつけた。

まさに「この世はでっかい宝島」というやつだろう。

 

そして西遊記的世界観も日本人になじみの深いものだったことも大きい。

悟空がそのまま孫悟空

ブルマが三蔵法師

ウーロンが猪八戒

ヤムチャが沙悟浄

このメンバー構成で、牛魔王の存在など西遊記テイストが濃かった。

 

冒険編自体はピラフ大王編とレッドリボン軍編の2回で終わってしまうが、

その後は天下一武道会を軸とした闘いが主軸になり、

その流れで一気にシリアス展開のピッコロ大魔王編に突入する流れになっていて、

ワンパターンにならず視聴者を飽きさせない。

 

ピラフ大王編は強敵の存在がほぼなく、

戦闘描写というてんではいまいち物足りないものだったが、

レッドリボン軍編以降はブルー将軍や桃白白といった個性的な強敵も登場した。

 

その戦いを経て悟空はさらに強くなり、

天下一武道会でも鶴仙人一派の天津飯や餃子などが登場し、

ピッコロ大魔王編の魔族との戦いで悟空はさらなる成長が描かれる。

 

大人になってからも悟空の成長は続くが、

世界観があまりに拡大しすぎて異次元すぎるので、

この無印くらいのレベルが一番無難に「格闘」として楽しめていた時期でもある。

 

『ドラゴンボールZ』以降になると、宙に浮かびながらエネルギー派の撃ち合いなど、

SFマンガのような世界観になっている上に、

舞台も地球から飛び出して宇宙⇒未来⇒別の宇宙とどんどん遠い世界へ行ってしまう。

 

その意味でも地球の中で空も飛ばずに普通にぶつかり合って戦っていたこの頃は、

「肉弾戦」の趣もあって戦闘にも熱が入っていた。

 

特に大人になってからの悟空は作品が進むにつれ、

どんどん軽いノリのキャラになり、

「熱さ」が失われているが、

少年期の悟空は普段はともかく戦闘中はとにかく熱い。

 

大人になってからの悟空は仲間を殺されあれほど激怒していたナッパやフリーザに対し、

結局トドメを刺さない(殺さない)甘さが見られたが、

少年期の悟空はほとんどの敵に容赦なくトドメを刺している。

 

特に魔族との戦いはそれが顕著で、

感情剥き出しに「殺しに」いっている。

 

こんな熱い悟空は少年期にしか見られない。

どこか冷めてしまった大人になってからの悟空より、

少年期の“アツい”悟空の方が感情移入しやすいのもあるだろう。

 

そして、少年期の悟空は心は純粋な少年なのだ。

文字通り筋斗雲が乗れるほど心が透き通っていて全く欲がない。

あるのは食欲のみ。

 

大人になってからの悟空も基本は変わらないが、

やはり成長したことでどこか狡猾な部分も次々出てきて、

「純粋さ」は失われている。

 

大人になっても子どものように純粋なままというのもどうかと思うが、

子どもの頃の汚れのない悟空があまりに眩しく、

とても尊く感じられるものである。

 

地球のいろんな土地を旅することで、

ドラゴンボール世界の地球の世界観がわかるのも楽しかった。

 

どんな人間がいて、どんな家に住み、どんなものを食べているか。

そんなものを見ているだけでも楽しい。

 

近年の「闘いありき」の作品になってからは、

このようなのどかな光景は見られなくなった。

現代人が失ってしまった大切なものがそこにあるような気持ちにさせられる。

 

無印の中では同じ鳥山明先生の作品である「Dr.スランプ」の主人公である

アラレちゃんと悟空の交流まで描かれた。

 

同じ作者だからこそ実現した夢の競演。

この無印のアニメ版ではその様子が原作以上に大きく描かれ、

ペンギン村で楽しく過ごす悟空とアラレちゃんの様子も描かれる。

 

しかも悟空が苦戦したブルー将軍をアラレちゃんがやっつけるという痛快ストーリー。

これはとても楽しい内容だからぜひ実際に見てほしい。

 

過去に無印を見たことがあるなら郷愁と共に楽しめると思うし、

初めて無印を見るならワクワクする冒険成長ストーリーとして楽しめる。

 

大人でも子供でも誰が見ても楽しめる内容になるはず。

令和の今だからこそおすすめしたいのがドラゴンボールの無印アニメである。

 

アニメでは原作にないオリジナルエピソードも多く、

原作部分もしっかり肉付けしてそれでいて原作に忠実に描かれている。

 

原作を読んだ後でも楽しめる内容であり、

実際当時の小学生たちは先にジャンプで原作を読んでいて展開を知っていても、

アニメ版をまるで初めて見るストーリーのようにワクワクして水曜午後19時を過ごしていた。

 

その流れで引っ張られ、後番組の「めぞん一刻や「F(エフ)」までつられて視聴率が上がるほど、

この『ドラゴンボール (無印)』の人気は絶大だった。

 

平均視聴率は21.2%で最高視聴率は29.5%というお化け番組だったのだ。

当時の小学生のほとんどが視聴していたと言っても過言ではない。

小学生男子の家庭に至っては視聴率50%はあったのでは?

 

 

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